その4、教育委員会の新人職員は、校長よりも偉いのである
(公立小学校にて)
市役所技師「すみません。校庭から水が溢れてると連絡を受けたんですけど。」
教師「あの校庭の水たまりのところ。水が溢れてきてるんだけど。」
〜5分後〜
技師「給水管から水が漏れてるので、修理に少し時間がかかりそうです。」
教師「校庭使えないから、早く直してくれよっ!!」
1年後の組織改正で、管轄が「市役所」から「教育委員会」の所属となる
(同じ公立小学校にて)
技師「すみません。コンセントの調子が悪いって聞いたんですけど。」
校長「わざわざすみません。とりあえず校長室でお茶でもどうですか。」
技師「(校長自ら来るなんて‥。去年と全然対応違いますやん‥。)」
解説
意外と知られていませんが、市役所と教育委員会との間では、職員の組織間異動や部署自体が移管することがあります。
規模の大きい自治体を除いて、ほとんどの自治体の採用試験で、市役所と教育委員会の職員を一括採用するからです。
つまり、新人は全員市役所の人事部付けとして採用され、新人研修終了後、市役所の各課に配属されるだけでなく、教育委員会に配属ということもあり得るのです。
一方、公立学校の先生達は、教育委員会の職員に対しては異常な警戒を示します。
教育委員会と公立学校との位置関係を考えれば当然とも言えます。
つまり、学校側からすれば、人間もやっている仕事も全く同じでも、肩書きが教育委員会なのかそうでないのかによって、対応が全く違います。
入庁1年目の新人職員であっても、教育委員会に配属され学校に赴くと、校長が直々に対応するということもよくある話です。
教師も公務員であるはずなのにおかしな話です。
その5、ミスマッチすぎる公務員の人事異動
(入庁1年目19歳、市民課配属)
住民「住民票の発行をお願いします。」
職員「かしこまりました。」
(入庁3年目21歳、子育て相談課に異動)
住民「あのー。子育て相談したいんですけど」
職員「なんでも相談してください。」
住民「なんでも相談って、めちゃ若そうですけど結婚してますか‥?」
職員「いえ、してません。」
住民「(めちゃ不安だ‥。)」
解説
民間企業と違って、公務員は人事異動が大変多いです。
数年で異動ということもざらにあります。
これだけ人事異動が多いと、人事課も1人1人にまで目が行き届きません。
高卒採用の職員が、子育て相談や子育て支援の課に配属されることもよくある話です。
公務員の異動がこれだけ多い理由は、1つの部署に長く居座りすぎて、関係会社との癒着が発生することを防止するためだと言われています。
しかし実際は、問題を起こしてもすぐに異動するため、「責任感のない職員が量産されていくというデメリットの方が大きいのでは」と思うのは私だけではないでしょう。
前回の記事が好評だったので、不定期連載化することにしました。
また、ネタが集まり次第連載するので、楽しみにしていてください。
公務員ブロガーのりょうすけでした。
▼興味があれば前回の記事も読んでください