こんにちは、ピンチには胃が痛くなる男りょうすけです。
先日職場で、「切羽詰らないと頑張れないんです。」っていう後輩の発言を聞いて少し思うところがありました。
本人には言わずに記事に書こうと思ったあたりが、ブロガーっぽくなってきたなぁと思う今日この頃です。
切羽詰まっても頑張れる限界がある
「火事場の馬鹿力」って慣用句、誰しも聞いたことがあると思います。
家が火事になった時に、家にあった家具を抱えたまま脱出したという逸話から転じて、「とんでもなく追いつめられたときに、(追い詰められた側の人間が)本来無いほどのパワーを発揮する」という意味で使われる。
余談だが、人間の体には力を自動的にセーブする機能がある。これはやたらめったら100%の力を使いまくると筋肉が壊れてしまうなどの不備をあらかじめ予防するためで、脳がリミッターとして本来の力の2~3割しか出せないよう制御しているのである。しかし冷静な状態でいられなくなり、興奮作用の非常に強い成分が体内で分泌されると体内抵抗が緩くなり普段(自然に抑制された時)の力よりもパワーが出るようになる。
引用にも書いているように、ピンチになると本能的に制御していた力が解放され、自分でも信じられないようなパワーが出るらしいです。
とはいえいくら火事場の馬鹿力でも、持ち上げられる限界が必ずあります。
タンスやダイニンングテーブルは持ち上げられるかもしれないですが、車はどんなに頑張っても持ち上げられないですよね。
切羽詰まった時も同じ話で、できることとできないことがあると思うんです。
切羽詰まっても英語は頑張れなかった私のエピソード
基本的に、私も切羽詰まれば結構頑張れるタイプです。
仕事の際、納期が迫ると自分でも信じられないような集中力を発揮することができます。
話は変わりますが、このブログでも何度かお話ししていますが、私は英語が苦手です。
(現在オンライン英会話で猛特訓中です。)
学生時代に英語をマスターすることなく卒業した私は、英語ができない理由は、必要に迫られていないからだと自分に言い聞かせていました。
「仕事で英語が必要になれば絶対に勉強するだろう。」と高を括っていたのです。
そして数年後、無事?仕事で英語が必要な部署に配属されました。
ある日、海外バイヤーとの打ち合わせで1ヶ月後にテレビ会議が開催されることになりました。
上司からは「会議は英語だから、いい機会だし勉強しろ。」と言われました。
私からすれば、まさに切羽詰まった状態です。
この状態に陥った時に私はどうしたと思いますか?
もちろん英語は勉強しませんでした。
その代わり、全力で英語を話せる人を社内中探しました。(笑)
マジです。
そして当日、私が探し出したバイリンガルに同席してもらい、通訳を担当してもらいました。
切羽詰まった時に生まれた力を、全力で違う方向に使ってしまったのです。
この時に気付いたのです。
切羽詰まったからといって必ず自分が成長するとは限らないのだと。
切羽詰まった時に仕事が頑張れるのは、頑張る方向が見えているから
先日後輩から言われた一言に対し、私なりに出した答えです。
例えば、単純に仕事量が多くて間に合わないという場合は、あくまでマンパワーが足りないだけであって、頑張る方向が見えています。
つまり、切羽詰まることにより、集中力が研ぎ澄まされ、効率とスピードを極限まで高め、全力で膨大な仕事量をこなすことができます。
対して私が先ほど話した英語の場合でいうと、いくら切羽詰まっても頑張る方向がわからないので、頑張れないのです。
働いている方なら誰しも経験があると思いますが、切羽詰まると問題点をできるだけ単純化し、自分でも信じられないぐらい素早い判断をします。
そして、問題を解決するために最短且つ最善の方法を選択します。
つまり、先ほど私の場合はその方法が、プライドを捨て、なりふり構わずに英語を話せる知り合いを探すという方法だったのです。
切羽詰まると問題解決するための最善策をノータイムで選択するので、その方法が必ずしも自分が成長する糧にはなるとは限らないのです。
切羽詰まった時のために、計画だけはしっかり立てておこう
私なりの結論です。
切羽詰まった時に、そのエネルギーを自分の成長に繋げるには、目標達成までの計画だけは考えておくということです。
もし、あの時に英語を話すまでのルートと必要な時間が分かっていたのであれば、私は切羽詰まった時に英語の勉強をしていた可能性が高いと思います。
英語以外にも、私はやりたいこと(できるようになりたいこと)はあるが、時間がなくてなかなか手をつけられないことが沢山あります。
しかし今は、それらのことをそのままにしておかないで、できるようになるまでの方法と計画だけは先に立てるようにしています。
そうすることで、切羽詰まるという貴重なエンペラータイムの時に、ものすごいスピードでスキルを習得できるのではと考えています。