こんにちは、転職経験者のりょうすけです。
私が初めて転職したのは、25歳の時でした。結局その後も2度転職し、合計3回転職しています。そして、そのうち1回は休職直前で、もう1回は休職中に実際に転職活動を行いました。
今では、転職という行為にそれほど大きなインパクトを持ってはいないのですが、25歳で初めて転職するときは本当に悩みました。
「本当に今転職するべきなのだろうか‥」
「もう少し待ったほうがいいんじゃないだろうか‥」
「転職して今より状況が悪化したらどうしよう‥」
「転職以外に本当に道はないのだろうか‥」
転職を考え始めた時からずっとこんな考えが頭の中をぐるぐるまわり、転職中も悩みながら活動をしていました。
それは、日本ではまだまだ転職のイメージが悪く、「転職=キャリアダウン」と捉える方が多いからなのでしょうね。実際、私が転職をする時も、家族や知り合いに散々反対されました。
でも、結果的には転職をしてよかったと思っています。実際に転職をやって見てわかったんですけど、転職ってやり方によっては現状よりも高待遇になることが結構あるんですよね。
今回は、昔の私のように今休職中で悩んでいる人のために、私が初めて転職した時の話を書いてみたいと思います。
そもそも休職中でも転職はできるのか?
私の休職中の転職活動をお話する前に、これから休職中に転職活動をしようと思っている方が不安に思っているであろう疑問についてお答えしていきます。
私の経験による事実ベースの答えになるので、参考にして下さい。
Q1.休職中の転職活動は可能? A.可能です
休職とは、会社に籍を置きながら、自分の都合で仕事を休んでいる状態です。復職を前提としているため、休職中の転職活動は所属している会社としては推奨してくれません。
とはいえ、私は思うんです。休職になったのは、自分の責任ではありますが、会社にも責任はあるんじゃないのだろうかと。そう思って、多少の後ろ暗さはありましたが、未来に自分のために、私は実際に転職活動をしました。
Q2.休職歴があっても転職は可能? A.可能です
これは、可能です。実際に私が転職できたので。
Q3.転職するときに休職がバレる? A.バレません
私の知る限りではバレてないです。実は、転職活動をする前に、職場の産業医の方に相談したことがあるんです。
質問内容は、「転職する時に、転職先に私の休職歴がバレることはないのでしょうか?」と。
その時に、産業医の方は、「転職する際、転職先の人事が元職場にそのような個人情報を話すことはありません。それに、今はそんなことをする会社はほとんどありませんよ。」と答えてもらいました。
基本的に産業医は守秘義務があるので、職員と産業医間で話した内容を会社側に話すことはありません。勇気を出して質問してよかったと今では思います。
Q4.休職歴が採用に不利になる? A.なりません
これも、Q3と答えが被るのですが、自分から話さない限り、転職先に休職歴がバレることはないので不利にはなりません。
Q5.入社後休職がバレる? A.バレてません。
これは、源泉徴収票の提出や住民税などからバレる可能性があるかもと思ったのですが、結果的にはバレませんでした。
基本的に、転職先の企業は、元職場の詳細な給与を知っているわけではないので、よほど年収が落ちていない限りはバレないと思います。
それに、休職中でも1年半程度までであれば傷病手当金で給与の約6割〜7割程度の収入はあるので、年収がガタッと落ちることもないと思います。
Q6.休職中転職してよかったか? A.良かったと断言できます
これが1番気になるのではと思います。私は転職してよかったです。もし、勇気を出して転職をしなければ、最初の会社でうつ病のまま、今も仕事に復帰できていないのではと思います。
個人的に1つだけアドバイスをさせていただくと、うつ病中に転職をすることはオススメできません。私は適応障害で休職していたのですが、転職活動をしたのは症状が改善して、次の会社でもやっていけるぐらい症状が改善してからでした。
私が転職した理由
3回も転職しておいて言うのもなんなのですが、私って我慢強い方なんですよね。それでも、いや、だからこそ私が3度も転職した理由は1つなんです。
それは、「うつ病になりたくなかったから」です。これって、我慢強くて責任感の強い人ほどなり易いんだと思っています。
私、実は今までに2度ほど会社を休職したことがあるんですよね。長い時は半年以上休んでいました。私の場合は、運が良くて2度とも「適応障害」で済んだんですけど、それでも当時はかなり苦しくて辛かったです。
私も、「うつ病」や「適応障害」についてめちゃ詳しい訳ではないんですけど、「適応障害」って「条件付きのうつ病」だと思っているんです。
私の場合は、ある特定の条件下の時にうつ病のような症状を発症しました。それは「職場で働いている時」と「仕事のことを考えた時」でした。
それ以外はなんともなかったので、自宅で療養しているときは比較的気持ちは穏やかでした。でも、うつ病の人は、寝ているとき以外はずっとその状態が続くんです。なので、そうはなりたくないと思ったのが転職の1番大きな理由でした。
新卒で入った会社を3年で辞める
私はいわゆる新卒で派遣会社に入社しました。就活時に学歴フィルターの現実を知った私は、大企業は諦め、派遣社員でいろんな会社でスキルを学んでヘッドハンティングされるような人間になろうと考えました。
今考えると、めちゃくちゃ考えが甘いですよね。(笑)
入社してからは、自動車業界で車の開発を行っていたのですが、大量の作業を短時間で効率よく、ミスなく業務をこなさなければならず毎日大変な日々を送っていました。
さらに、正規社員と違い、派遣社員はなぜか残業管理のシステムが荒く、私は残業規制もかからないまま、毎日日付が変わるまでサービス残業をしていました。
当時は車で通勤していたのですが、「このままビルに突っ込んだら楽になれるのになぁ」と毎日思うぐらいだったので当時は相当精神が病んでいたのだと思います。
入社数ヶ月ですでにそんな状態だったのですが、当時の私は、「新卒は3年は働いた方が良い」という周りの話を盲信して、死に物狂いで毎日をしのいでいました。
最後の1年間は診療内科に通い、処方された薬を飲みながらなんとか会社に行けていたぐらいの瀕死の状態でした。
入社3年目、転職活動開始
毎日の激務を耐え、なんとか2年が過ぎて3年目の夏、ようやく転職活動を開始しました。しかし、当時の私は、毎日日付が変わるまで働いている状態、時間的にも精神的にも転職活動をする余裕はありませんでした。
それでも、どうしても転職をしたかった私は、最後の力を振り絞って転職活動を開始しました。
3ヶ月後、大手から内定をもらう
エントリーした会社は3社でした。そのうち実際に面接に進めたのは2社で、最終的には誰もが知っているような大手企業の内定をもらうことができました。
新卒時の就活では30社以上落ちた私が、まさかこれほど大きな企業から内定をもらえるなんて思っていなかったので、予想以上の結果に驚きました。
最終面接を終え、内定通知をもらい、提示された年収‥
その額はなんと、新卒で働いていた会社の2倍でした。さらに待遇も、他の新卒入社の社員と同じ4年目扱いで入社することができました。
「人生こんなにうまいこといっていいのか‥」と正直思いました。
最初の転職活動で大手から内定をもらうまでのステップ
転職エージェントに片っ端から登録
当時、なんとか土日の休みはだけは死守していた私が、眠い体に鞭打って調べた結果、転職活動は新卒の就活の時とは違い、「転職エージェント」なるものがあるということを知りました。
この転職エージェントは、どうやら個人のキャリアプランを一緒に考えてくれ、履歴書、職務経歴書の添削、さらには面接の練習までしてくれるとのことでした。当時、時間のなかった私にとっては、もはや「これしかない」と思いました。
最初は手当たり次第で、転職サイトと転職エージェント、合わせて10社ほど登録したと思います。登録しすぎたせいで、電話やメールの連絡がひっきりなしに来た記憶があります。
なので、最終的には、自分にあったエージェントを見つけて1社に絞りました。それが、リクルートエージェントでした。
転職エージェントと面談
当時の私は、とりあえず派遣をやめたいということと、大企業に勤めたいという思いから、今までのキャリアを活かせる自動車業界を希望しました。
その後、キャリアコンサルタントが提示してくれた求人を見た時に、とても驚いたことを今でも覚えています。なぜなら、新卒時には絶対に手が届かないと思って、エントリーすらしなかった大企業ばかりだったからです。
私のように無名大学で、新卒時には学歴フィルターにかかって大手企業には面接にすら進めないって方は、新卒の就職は最初から捨て、転職前提で決めても良いのではないかと思うレベルでした。
そこからエントリーする企業を3社選択
そこから3社を決めました。当時、有給休暇など、ほとんど取れなかった私にとって、3社までが時間的にも体力的にもギリギリの数だったからです。
恐れ多くも自動車製造メーカー2社と自動車部品最大手に部類するメーカーを選びました。もし、エージェントを使わずに、転職サイトを利用していたなら、絶対にエントリーしなかったと思います。
エージェントの方の「大丈夫ですよ」という言葉にとても背中を押された記憶があります。1人じゃないというのがこれほどまでに心強いのかと思いました。
履歴書と職務経歴書の添削をしてもらう
新卒での就活の時と転職の時の最も大きな違いの1つが職務経歴書でした。この職務経歴書ってやつが私にとってはめちゃくちゃ厄介な存在でした。履歴書のようなフォーマットがないので、書くのが非常に難しいのです。
- ワードかエクセルか、それとも手書きか?
- どのような項目を書くのか?
- 構成をどうするのか?
- どの部分を強調するのか?
- 経歴の取捨選択はどうするか?
実際自分で書き始めようと思った時に、このような思いがぐるぐる頭の中を駆け巡り、全く手につかなかったことを今でも覚えています。もし、転職エージェントに登録していなかったらまともな職務経歴書なんて書けなかったと思います。
そして内定をもらう
面接を受けることができたのは、3社のうち2社でした。結局1社の内定をもらい、残りの1社は選考途中で辞退しました。
控えめにいっても、転職時の労力は、新卒時の就活の1/10程度だったと思います。就活経験があるということもありますが、転職エージェントの力を得ることができたのがやっぱり1番大きかったと思います。
今の会社をやめて転職をしたほうが良いのかどうかの判断基準
不調、特に仕事が辛く精神的な不調をきたしている場合は転職をしたほうが良いのではと思っています。ただし、既にうつ病等にかかっているのなら、症状が改善するまではやめたほうがよいです。
私は比較的激務だと言われる業界で働いていたので、会社を長期で休んでいる職員が結構いました。
私の知っている範囲では最長20年間、休んだり出勤したりの繰り返しの方がいましたが、働いている間、その方の笑顔を見たことは一度もありませんでした。
20年だと社会人人生の約半分です。当時、うつ病というものがこれほどまでに辛く、完治が難しいものなのかと身にしみて感じました。
現在なんらか会社に対し不満を持っている方がいるのであれば、1度自分の周りの環境、上司の姿(未来の自分だと仮定する)を見て考えてみてください。その時に、先が見えないと思ったのであれば転職を考えたほうが良いと思います。
もしかして知らない方もいるかもしれませんが、転職エージェントは無料で利用できます。何社登録しても無料ですよ。もし、今までに1度も登録したことがなく、どれから登録したら良いのかわからないなら、まずはリクルートエージェントを選べば間違いないと思いますよ。
なんといっても業界最大手、使ってみれば選ばれる理由がちゃんとわかりますよ。
最後に:今、既卒の20代は転職しやすい環境にある
私が初めて転職活動をしたのは、今から10年以上前であり、その頃の転職活動は他の年代と変わらず一緒くたにされていました。
しかし現在は、第二新卒という言葉も浸透したように、働いて数年程度の方(20代)については、他の転職者とは違うくくりで採用を行なっている企業が増えています。
つまり、まだポテンシャル採用をしてくれるということです。キャリア採用ではないため、専門知識がそれほど伴っていなくても将来性を見込んで採用をしてくれるということです。
今の就活戦線は、過去に類を見ないほどの売り手市場です。どこの企業も人手が欲しい中、新卒だけではなかなか思うような採用活動ができていません。
そういう意味では新卒よりもより即戦力になりうる第二新卒は、さらに売り手市場だと思います。
今は、第二新卒の方だけのために特化した転職サイトもあるようで、転職を考えている20代の方は登録だけでもしてみてはいかがでしょうか。