こんにちは、実は工学部卒のりょうすけです。
現在は公務員として働いている私ですが、元々はバリバリの理系です。
なので、大学の知り合いのほとんどはメーカーに勤めています。
今回は、メーカー企業情報に明るい私が、年収ランキングなどでトヨタ自動車の給料が低くなるカラクリをお話ししたいと思います。
将来メーカーに勤めようと思っている方も必見ですよ。
2016年「平均年収トップ500社」ランキング
まずはこれを見てください。
東洋経済オンラインが出しているランキングです。
(出典:http://toyokeizai.net/articles/-/118815)
まずはトップ50です。
やっぱり、年収は高いですね。
全ての企業が年収1000万円オーバーです。
商社や金融系が多いでしょうか。
このレベルの企業だと1度は聞いたことのある名前ばかりですね。
次に日本の自動車会社ビッグ3と呼ばれる「トヨタ」「日産」「ホンダ」のランキングです。
(出典:http://toyokeizai.net/articles/-/118815)
※トヨタ自動車は「181位」です
トヨタ自動車の平均年収は日本で181位で838万円です。
どう思いましたか。
確かに、日本のトップ500社には入っています。
そういう意味ではかなり高い年収と言えるでしょう。
しかし、トヨタ自動車は日本企業の代名詞と言える会社です。
それにしては少ないと思わないですか。
少なくとも子会社のデンソー(167位)よりも低いというのはおかしいと思います。
日本の基幹産業の自動車業界の中でもトップのこの3社が、なぜこれほどまでに年収が低いのでしょうか。
実は本当はそうではないのです。
トヨタ自動車を含め自動車メーカーの本当の年収はもっと高いのです。
メーカーには2つの採用枠がある
大きく分けて高卒枠と大卒以上枠です。
言い換えると、工場勤務枠と本社勤務枠です。
メーカー企業は「メーカー」というぐらいなので、製品を作り、それを売ることで利益を上げています。
なので、必ず工場というものが存在します。
メーカー企業の人事が採用活動をする時は、本社部門で働くエンジニアだけではなく、工場勤務をする人間も採用します。
自動車メーカーは期間労働者が多いですが、その人間を指導する立場の人間が必要なので、工場勤務の正社員も必要なのです。
一般的に自動車業界は他のメーカーよりも工業勤務の社員が相対的に多いです。
さらに、自動車業界のトップである自動車メーカーは本社部門勤務のエンジニアよりも、工場勤務の社員の方が多いです。
つまり、年収の低い高卒採用の社員が多くいることにより、会社の平均年収を押し下げているのです。
その結果として、平均年収ランキングでこのような順位に甘んじているのです。
トヨタ自動車の大卒、院卒エンジニアの年収を公開しよう
私には、トヨタ自動車に勤めているエンジニアの知り合いがいます。
なので、どれくらいもらっているのか特別に発表しちゃいますね。
ボーナス
まずは、ボーナスです。
なんと院卒1年目で100万円を超えます。
どうですか。
「自分の方がもらってるわ」って思いましたか?
勘違いしないでください。
1回のボーナスで100万円です。
つまり、1年目の時点でボーナスだけで200万円を超えるのです。(100万円×2回)
どうですか。
驚きましたか。
それを直接聞いた私は驚愕しましたよ。
やはりトヨタは違うなと思いました。
年収
トヨタ自動車の場合、出世コースに乗った人間だと、30代前半で係長級に昇進します。
そして、係長級で1000万円プレーヤーとなります。
さらに課長級で1200〜1500万円ぐらいになるそうです。
つまり、大卒以上枠だけで比べるとトヨタ自動車もトップ10入りするんですね。
ご納得頂けたでしょうか。
これからメーカーに就職しようと思っている方へのアドバイス
業界ごとの年収を見たことがある方ならわかると思いますが、製造業業界は他の業界よりも年収が低めです。
しかし、その理由は、先ほど述べたような理由にあります。
つまり、大学を卒業した人であれば巷で公開されている平均年収よりは高くなることはほぼ間違いありません。
もし、メーカーに就職しようと思っている方は、平均年収だけでなく、大卒と高卒の人数割合にも注目してみてください。
そうすれば、一般的に公開されている平均年収よりも、少しは精度が上がるでしょう。
オススメ書籍
私は工学部卒なので車が好きです。
というか自動車業界で働いていました。
車好きな方のためにエンジニア目線で面白いと思った本を少しご紹介します。
世界自動車メーカーどこが生き残るのか
少し古い本ですが、世界中の自動車メーカーの詳細な情報が載っています。
各自動車メーカーの強みと弱みがこと細かく書いており、車を買う時の参考にもなると思います。
世界中の自動車メーカーが密接に絡み合っていることがよくわかる一冊です。
自動車業界に興味がある人にはぜひ読んでいただきたいです。
2100年の科学ライフ
自動車の未来がどうなるか知りたい方にはオススメの一冊です。
元エンジニアの私から見ても、これほど具体的にテクノロジーの未来について書かれた本は他に読んだことがありません。
将来、本当に自動運転が普及するのか、EVが普及するのか知りたい方は一読する価値ありです。
最後に :自動車メーカーに転職する方法
今の20代の若者たちは、仕事よりもプライベートを優先する人も多く、自発的に派遣社員を選択する人も多いと聞きます。確かに、昔では考えられないような大きな企業が潰れていく中、大企業神話というのは崩れているのかもしれません。しかし、それでもなお自動車メーカーは潰れないと断言できます。
それは、自動車産業が日本を支える基幹産業だからです。自動車産業の裾野は広く、現在では日本人の1割は自動車関連企業で働いていると言われています。つまり、自動車産業が衰退すれば、そのまま日本の経済の衰退に直結します。潰れそうになれば、国家が必ず助け舟を出すでしょう。
このことから自動車関連企業に就職すれば、他のメーカーよりも給与水準が高く、潰れるリスクも少なく安定しています。ある意味、給与の高い公務員と言えるかもしれませんね。今の企業で、何らか不満を持っているのであれば、1度自動車メーカーやその関連企業に転職することを検討してみればどうでしょうか。
この記事でも書いたように、自動車関連メーカーは相対的に雑誌などで公開されている平均年収より高いです。さらに、就活で自動車メーカーに落ちた方でも、転職で再チャレンジすれば転職できることも結構あります。(ほんとです。)
転職者の経歴は様々で、自動車メーカーの関連企業から転職した人もいれば、全然違う業界から転職した方もいます。某トイレ用品メーカーから転職してる人もいました。もちろんメーカーといえどもエンジニアだけを募集しているわけではありません。マンモス業界なだけに多種多様な職種を募集しています。
この記事を読んでいる方の中には、自分や自動車業界を含め他の業界の年収が気になっている方も多いのではないでしょうか。ミイダスという転職診断サイトがあるのですが、これまでの「経歴」を元に、10分程度の時間で自分の「適正年収」や「市場価値」、「面接確定のオファー」を無料で診断する事が可能です。この記事を読んだのを機に、1度自分の適正年収というのを調べてみるのはいかがでしょうか。業界ごとのオファー数や平均年収を知ることもできます。
自分の適正年収を知るということは、自分の市場価値がわかるということです。自分の市場価値がわかれば取れるアプローチも変わってくると思います。悶々とそして漫然とした不満を持っているのなら一度試してみてはいかがでしょうか。スマホでゲームをする感覚で1度気軽に登録して、あなたの未来の参考にしてみてください。
ちなみに、私自身は3回転職しているのですが、ひとつの会社に無理して留まるのは安定ではなく完全な機会損失です。ちょっと会社を変えるだけで給料が上がったり、完全週休2日になったりして生活ががらりと変わりますからね。私の場合は、3回目の転職でようやく自分らしい生活ができる職場に出会うことができました。最後に私が実際に転職で使ったサイトも紹介します。
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今回紹介した、2サイトの特徴は、「どちらも転職にかける時間が少なくて済む」ということなんです。私が経験したからわかるのですが、働きながらの転職ってめちゃくちゃしんどいんですよね。そういう点で、この2サイトはあまり時間がかからず、軽い気持ちではじめられるのでおすすめです。とりあえず登録さえしておけば、企業からからオファーがくるので、今の環境に疑問があるのなら登録だけでもしてみるとよいかもしれません。