こんにちは、公務員ブロガーの亮介です。
公務員を目指しているあなたに1つ質問をさせてください。
「公務員の面接試験ってめちゃ嫌じゃないですか?」
早い人であれば、まだ周りの友達が就活を始める1年以上前から公務員試験の勉強を始めている方もいるでしょう。
そして、ようやく試験本番、頑張って勉強した結果、やっとの思いで最難関といわれる筆記試験を突破!!
なのに、次の選考のたった15分の面接試験で不合格‥
きっと、公務員筆記試験の勉強をしっかりしている人ほど、この悪夢とも言えるようなイメージがどんどん大きくなっていると思います。
しかしその悪夢が現実になるかのように、採用試験を行う自治体で筆記試験よりも面接試験を重視するところが増えており、その流れはさらに加速傾向にあります。
それなのに、面接試験って筆記試験よりも対策するのが難しいと思わないですか?
私は幸か不幸か、国家公務員と地方公務員を両方経験している珍しい人間です。
それに比例して、他の受験者より数多くの公務員面接試験を経験しました。
今回は、そんな公務員面接試験を数多く経験した私が考える、公務員面接試験を突破するための攻略法をご紹介します。
先にこの記事を読んだ方が、全体の流れがわかるかと思います。
この記事でわかること
・公務員と民間企業の面接対策の違い
・自己分析に役立つおすすめツールの紹介
プロフェッショナルな民間企業の面接官とアマチュアな公務員の面接官
働いたことのある人であればご存知かと思いますが、面接は人事部の職員が行います。
これは民間企業でだけでなく、公務員試験でも同じです。
しかし、決定的に違う点が1つあるのです。
それは民間企業の人事はプロフェッショナルであるのに対し、公務員の人事はアマチュアであることです。
民間企業の場合、最初に配属された部署で定年まで勤めるケースがほとんどです。
つまり、課長級ともなると、人事一筋20年とかいう人がゴロゴロいるわけです。
それに対し公務員は、数年単位で部署を異動します。人事部も例外ではありません。
つまり、人事部で数年も働いていない人間が面接官となっているわけです。
この違いを是非覚えておいてください。
これを知っているだけで、公務員の面接対策がぐっと楽になります。
民間企業の面接は良い受験者を採用するが、公務員の面接はダメな受験者を落とす
民間企業と公務員の両方の面接を経験した私が実感した感想です。
つまり、民間企業は限られた時間でどれだけ自己アピールできるかにかかっているのに対し、公務員は時間内にいかにミスをしないかが合格の鍵となります。
これには大きく2つの理由があります。
1.公務員と民間企業の面接官のスキル差
先ほども述べましたが、人事部職員のキャリアが全然違います。
民間企業の人事職員は、新人で配属されてから何千何万人と面接を行なっているプロです。
限られた少ない時間でも、将来有望な受験者を選ぶ眼力が備わっています。
対して、公務員の面接官はそのような力が備わっていません。
たった数年程度では、そのようなスキルが養われないのは当然です。
しかし、そのような中でも受験者を選考しなければならないのです。
ならばどうするのか。
そう、マニュアルです。
マニュアル化された質問と、マニュアル化された評価方法により候補者を判断するのです。
つまり、特定の面接官の独断で合否が決まることがないので、複数の面接官の平均点をとれば落ちることはありません。
2.公務員と民間企業の受験者の違い
「そんなことを言っても、公務員試験の倍率は数十倍だろ。」
「無難な答えで本当に合格できるのか?」
と思われる方もいるかもしれません。
大丈夫です。合格できます。
近年、公務員もコミュニケーションスキルが大切だと言われるようになりました。
実際に働いて、私もそう思います。
しかし、公務員を受験する受験者たちはどうやら違うようです。
未だに「公務員はコミュニケーションが不要だ」というイメージが根強く残っているせいなのかもしれません。
なので、公務員試験を受けに来る受験者は民間企業と違い、相対的にコミュニケーションを苦手としている人たちが多いです。
集団面接を何度か受けた際、他の受験者を見てそう思いました。
さらに、「やっと苦労して筆記試験を突破したのに、面接試験なんかで落ちたくない」という思いが、受験者にプレッシャーという形でさらに追い討ちをかけます。
結果、面接試験で自滅していく受験者が後を立たず、逆にミスをしない受験者が合格できるというわけなのです。
具体的な2つの公務員面接試験対策
ここまでで、公務員試験の面接が民間企業の面接とどのように違うのかわかっていただけたと思います。
それを踏まえ、ここからは具体的にどうすれば良いのかお伝えします。
公務員受験者がやるべきこと
- 論理矛盾のない自己分析
- 想定される質問の網羅
この2つに集約されます。
つまり、公務員の面接試験は、事前に全ての準備ができるのです。
1.論理矛盾のない自己分析
ほとんどの受験者は自己分析ができた「つもり」になっている
「突然ですが、あなたは自分の強みを5つ言えますか?」
この質問に答えられなかったあなたは、少し危機感を持ちながら読み進めてください。
先ほど、公務員の面接試験はミスをしない受験者が合格するとお話しました。
では面接試験で減点されないためにはどうすれば良いのか。
それは、質問によって自分の性格がブレるような印象を持たれないことです。
例えば、自己PRが「何事にも粘り強く続けられます。」だったとします。
次に、「あなたの強みは?」と聞かれた時に「好奇心旺盛で、いろいろなことに挑戦します。」と言えば、少しブレた印象を持たれます。
あなたにとっては、「多くのことを全て粘り強く取り組むことできる」と言いたいのかもしれませんが、面接官はそう思ってくれません。
また、一貫したブレない自分像は、面接だけでなく、過去に提出した履歴書、集団面接、論文試験とも矛盾が生じないようにしなければなりません。
面接試験対策をやったことがある人であれば、そんなことは言われなくてもわかっているでしょう。
ですが、知っていても実際にできている人って結構少ないです。
なぜか。
それは、自分の自己分析を自分でやっているので、自己分析ができた「つもり」になっているからです。
これって、側から見ると「裸の王様」状態で結構恥ずかしいです。
恥ずかしいだけならまだしも、これで原因で落ちたら笑えないですよね。
客観的な自己分析は「グッドポイント診断」で簡単にできる
であれば、どうすればブレない客観的な自己分析ができるのか。
「客観的な自己分析」、もう少し噛み砕くと「客観的な自分の長所」をどうやって見つけるのか。
自己分析をする際は、まず自分の長所を知っておくことが何よりも大切です。
自己PR、志望動機、趣味、自分の経験談などの質問に長所をうまく織り交ぜて答える必要があるからです。
「自分の長所(特徴)をまずしっかりと認識すること」ここから自己分析が始まります。
では、どうやって客観的に自分の長所を探すのか。
当時受験者だった私は、「ストレングス・ファインダー」で自分の強みを診断するという答えに辿りつきました。
そして、この結果で得た自分の5つの強みをもとに、ブレない自分像を構築していきました。
もう40万部以上売れているの書籍なので、知っている方も多いと思います。
これを、やるかやらないかだけで大きく差が出ます。
先ほども言いましたが、多くの受験者はわかっている「つもり」になっているだけで、自分の本当の強みを客観的に判断できていません。
この診断の最大の長所は、自分の強みを「客観的に」そして「はっきりと言語化」してくれることです。
これにより、自分の本当の強みがよりはっきりと認識できるようになります。
この診断をするだけで「客観的に言語化された」長所がわかるので、面接や履歴書でも簡単に言葉や文字として説明できますよね。
ただ、この本は新品でないと診断ができない上に、価格も2000円程度と少し高めです。
もちろん価格に見合った効果はありますが。
やりたいのは山々だけど、金欠で、今お金がないというあなた、朗報です。
今はいい時代で、無料で診断できるすげーサービスがあるんです。
「グッドポイント診断」というサービスをご存知ですか?
リクルートが提供している無料の自己診断サービスです。
会員登録をするだけで、「ストレングス・ファインダー」と同様の強み診断ができます。
登録は少し面倒ですが、無料でできることを考えると、こちらの方がオススメです。
このグッドポイント診断、8568通りの中からあなたの本当の長所を教えてくれるサービスです。
ストレングス・ファインダーに比べると若干簡易ですが、公務員の面接試験程度なら十分です。
(引用:グッドポイント診断 | 転職なら【リクナビNEXT】)
このように18個の中からあなたの本当の長所を教えてくれます。
そして、さらにそれぞれの項目に300文字程度の詳細な診断結果も書いているので、とても参考になります。
このグッドポイント診断、無料なのにかなり本格的な診断ができるということで、かなり知られるようになってきました。
ここまでのクオリティを無料で提供しているので当然かもしれません。
もはやこれから面接を受ける人は、この診断を受けている人がスタンダードになっており、受けていない人は最初からハンデを追っていることにすらなりつつあります。
もしやっていない人がいれば、今すぐにやりましょう。
たった20分だけで、客観的な自分の強みがわかるのです。
今まで何百時間も公務員試験勉強に費やしてきたあなたなら、20分程度の手間を惜しむ理由がありますか?
本当に公務員試験に合格したいのであればやらない理由などないと思います。
社会人経験者なら、ついでにスカウト登録もしておこう
ご紹介しているグッドポイント診断は、リクナビNEXT(リクルート)が提供しています。
言わずと知れた転職サイトの最大手ですね。
もし、あなたに社会人経験があるのなら、グッドポイント診断をしたついでに、スカウト登録をしておくことをおすすめします。
なぜなら、書類選考抜きでいきなり面接(の練習)ができるからです。
さらに、こちらからアクションを起こさなくても、企業側からオファーしてくれます。
オファーの種類は全部で3種類あるんですけど、その中の「プライベートオファー」なら、企業から個別面接の案内が届くので、書類選考をぶっとばしていきなり面接ができるんですね。
本命の面接の前に、1度も面接の練習ができないのは少し怖いですよね。
かといって、本命以外の自治体の公務員採用試験で面接の練習をしようとしても、筆記試験があるので、思うように面接までいけない可能性は十分にありえます。
なのでここで面接が体験できるのは大きなメリットだと思います。
面接の練習をするためだけに、自分でいちから企業を探すよりよっぽど効率的なんで、ついでに登録してみるのはどうでしょうか。
最初は練習のつもりでも、もしかしたら公務員よりも自分に合った企業が見つかるかもしれないですよ。(笑)
2.想定される質問の網羅
先ほども述べましたが、公務員試験の面接では突拍子のない質問はされません。
なぜなら質問がマニュアル化されているからです。
公務員は公務員試験に対しても、公平性を保つ必要があるからなのかもしれません。
つまり、過去の質問を一問一答で事前に答えられるようにしていれば問題ありません。
この記事に私が当時、想定した質問を列挙しています。
目次の「エントリーシートを書くまでの流れ」の「3.面接対策」ところを読んでみてください。
この部分を一読して、あとは2ちゃんねるなどで、志望自治体の過去の質問を事前に調べて、自分の答えを用意しておきましょう。
あとは、面接の際に自然と自分の言葉で話ができるように、何度も声に出して練習しておけば大丈夫です。
もし、それだけでは不安という方がいれば、「現職人事が書いた」シリーズを購入するのも良いと思います。
私も、1度目の公務員試験の時だけは、下記に紹介する2冊を買いました。
大量にあるネット情報の取捨選択が苦手だという人には、書籍の方が良いかもしれません。
公務員面接試験対策は事前準備で決まる
面接試験については、筆記試験とは違い事前に準備できることが少ないと思っている人が多いです。
民間企業の面接は確かにそういう面もありますが、公務員の面接試験に限って言えば、違うと断言できます。
実際に私は、一度も想定外の質問はされませんでした。
今回説明してきたように、公務員の面接試験については、全て事前に準備ができます。
事前にしっかり準備ができていると自分に自信が持てるようになります。
自信が持てると面接本番で頭が真っ白になるリスクが格段に低くなります。
結果、相手の目を見て話すことができるし、自然と声も大きくなるので、ノンバーバルな部分にも良い影響が出ます。
公務員筆記試験を受験しようと必死に勉強してきたあなたなら、今回ご紹介した程度の準備なんて簡単にできるでしょう。
多くの受験者が、しっかりと正しい準備をせずに本番にのぞむところを、事前に少し時間をかけで準備するだけで飛躍的に合格率上がります。
最後におせっかいを1つ。
もし興味を持ったなら、「今」グッドポイント診断をやってみませんか。
「あとでやろう」
と思ってこの記事を読み終われば、二度とグッドポイント診断のことを思い出すことはないでしょう。
なぜわかるかっていうと、めんどくさがりの私がそうだからです。(笑)
「今」やっても「後」でやっても診断にかかる時間は同じです。
この記事を読んで少しでも気持ちが高まってくれたのであれば、その気持ちのままやってみることをおすすめします。
今回私がご紹介した方法を実践して、来年から公務員の1人として私と一緒に働きましょう!!
最後に:余裕があれば面接前に自分の市場価値を知っておこう
もしもあなたが、現在民間企業に勤めており、転職にて公務員を目指すのであれば、事前に自分の市場価値を知っておくことをオススメします。
その理由は、面接の時に気持ちの余裕が出るからです。
今の日本って、近年稀に見る売り手市場です。
どこの業界も人手不足なので、民間企業の年収も上昇傾向にあります。
公務員試験の筆記試験を突破したあなたであれば、市場価値もそれなりに高いものだと推察します。
あなたの市場価値が、これから面接を受ける役所の年収よりも高いことは、大いにありえます。
もし、あなたの市場価値が高評価であれば、公務員の面接に落ちても、少し余裕ができませんか?
その余裕が、面接時に好影響を与えるのです。
公務員の年収は、良くも悪くも変動が少ないです。
今のご時世であれば、民間の方が年収が高いということがざらにあります。
もし時間があるなら1度調べてみてはいかがでしょうか。
ちなみに私がオススメする診断サイトは「ミイダス」です。
10分程度であなたの「適正年収」や「市場価値」を判断してくれます。
もしかすると、意外な発見もあるかもしれませんよ。
2.参考書編→公務員試験に独学で2回合格した時のおすすめ参考書を全部まとめた
3.ES編 →これだけ読めば安心!現役公務員が教える落ちないエントリーシートの書き方
4.小論文編→公務員論文試験突破法!論文に独自性はいらない、目指すは合格者平均レベルだ
5.面接編 →現役公務員だからわかる面接対策!絶対落ちない目からウロコの2つの攻略法