こんにちは、現役公務員のリョースケです。私は、地方公務員と国家公務員の両方を経験しています。つまり、公務員試験に2度合格しているということになります。
このことから、「客観的である」とまでは言わないですが、公務員試験に関する私のやり方は、ある程度有効だと考えています。
今回は、エントリーシートや面接では必ず質問される「自己PR」の具体的な書き方について、私の考えをお伝えします。最後に、私が実際に合格した時の文章も載せておくので参考にしてみてください。
公務員試験の自己PRは、面接試験において最も重要な要素である
公務員試験も民間企業と同じ採用試験です。採用試験では必ず面接があり、面接で聞かれることといえば、まず自己PRですよね。つまり、面接の中で最も重要な質問の1つです。
しかし、同じ自己PRといえども、民間企業の採用試験と公務員試験とで自己PRの方法は180度違います。まずは、その理由から説明します。
公務員の面接試験では、目立たなければ合格できる
少し説明の補足をさせて頂くと、民間企業の採用試験は「こいつは良いな、使えるな」と感じた受験者を採用するのに対し、公務員の採用試験はミスさえしなければ特別な自己PRは必要ないのです。
そこには公務員だからこその理由があるのですが、詳しくは下記の記事を読んでいただければと思います。
要点だけ説明すると、公務員というものは、数年に一度のペースで異動があり、それは面接官となる人事課も例外ではありません。そんな面接官歴数年の公務員でもそれなりの成果をあげるには、マニュアルが必須となります。
つまり、面接の評価基準も完全にマニュアル化されてるため、奇をてらった自己PRは必要ないのです。なので、マニュアル評価で高得点をあげるには、質問に端的に答え、ミスや無駄をなくすことが重要なのです。
公務員の面接試験で必要とされる自己PRは「一貫性」と「具体性」
ポイント1.一貫性
先程、公務員の面接試験では、ミスや無駄がないのが大切だと言いました。それを自己PRに落とし込むには、「一貫性」が必要です。
この「一貫性」とは、何も自己PRだけの話をしているわけではありません。自己PRを含め、面接の質問全てにおいて、ブレない一貫した回答が必要です。さらにいえば、それはエントリーシート、履歴書、小論文なども含めた全体の話でもあります。
ということは、あなたは公務員試験で最初に提出するエントリーシートを書く前の時点で、自己PRが固まっている必要があります。そのようなブレない一貫した自己PRはどのように作ればよいのでしょうか。
自己PRを書く前にあなたの強みを知ろう
「突然ですが、あなたは自分の強みを5つ言えますか?」
この質問に答えられなかったあなたは、少し危機感を持ちながら読み進めてください。
先ほど、公務員の面接試験はミスをしない受験者が合格するとお話しました。では面接試験で減点されないためにはどうすれば良いのか。それは面接試験において、あなたの性格がブレるような印象を持たれないことです。
例えば、自己PRが「何事にも粘り強く続けられます。」だったとします。次に、「あなたの強みは?」と聞かれた時に「好奇心旺盛で、いろいろなことに挑戦します。」と言えば、少しブレた印象を持たれますよね。
先程もお話しましたが、一貫したブレない自分像は、面接だけでなく、過去に提出した履歴書、集団面接、論文試験とも矛盾が生じないようにしなければなりません。
面接試験対策をやったことがある人であれば、そんなことは言われなくてもわかっているでしょう。ですが、知っていても実際にできている人って結構少ないです。
なぜか。
それは、自分の自己分析を自分でやっているので、自己分析ができた「つもり」になっているからです。これって、側から見ると「裸の王様」状態で結構恥ずかしいです。恥ずかしいだけならまだしも、これで原因で落ちたら笑えないですよね。
客観的な自己分析は「グッドポイント診断」がオススメ
であれば、どうすればブレない客観的な自己分析ができるのか。「客観的な自己分析」、もう少し噛み砕くと「客観的な自分の長所」をどうやって見つけるのか。
さきほどもお伝えしましたが、自己分析はまず「自分の長所(特徴)をまずしっかりと認識すること」ここから自己分析が始まります。では、どうやって客観的に自分の長所を探すのか。
ここで、「グッドポイント診断」がでてきます。あなたは「グッドポイント診断」というサービスをご存知でしょうか?
このグッドポイント診断、リクルートが提供しており、8568通りの中からあなたの本当の長所を教えてくれるサービスです。
(引用:グッドポイント診断 | 転職なら【リクナビNEXT】)
このように18個の中からあなたの本当の長所を教えてくれます。そして、さらにそれぞれの項目に300文字程度の詳細な診断結果も書いているので、とても参考になります。
このグッドポイント診断、無料なのにかなり本格的な診断ができるということで、かなり知られるようになってきました。ここまでのクオリティを無料で提供しているので当然かもしれません。
もはやこれから面接を受ける人は、この診断を受けている人がスタンダードになっており、受けていない人は最初からハンデを追っていることにすらなりつつあります。
もしやっていない人がいれば、今すぐにやりましょう。たった20分だけで、客観的な自分の強みがわかるのです。本当に公務員試験に合格したいのであればやらない理由などないと思います。
ポイント2.具体性
そして、2つ目に必要なのは「具体性」です。
自己PRで必要な一貫性のある強みは先程の「グッドポイント診断」を使えばそれほど難しくはないでしょう。しかし、それだけでは不十分です。なぜなら、それを根拠付ける具体的なエピソードがないからです。
例えば、自己PRが「何事にも粘り強く続けられます。」
というのと
「何事にも粘り強く続けられます。大学入学時点で280点だったTOEICのスコアが、4年間継続して英語勉強をし続けたことで780点になりました。」
あなたが面接官ならどちらの受験者を採用するでしょうか。いうまでもありませんよね。具体的なエピソードはあなたの自己PRに信憑性という厚みをつけてくれます。
現役公務員の私が実際に内定した時の自己PR紹介
ここまでは、自己PRを作るための考え方をお話しました。それでも抽象的な部分があり、イメージがつきにくいという方がいるかもしれません。
今回は、特別に私が実際に内定した時に提出した自己PRを紹介します。(身バレリスクがあるため、若干の内容は変えています。)
自己PR
私は、3年間メーカーで設計業務をする中で、「なぜ?なぜ?」を常に意識し仕事をしてきました。それは、「なぜ?なぜ?」を行うことで問題の要所を早く正確に掴むことができると思っているからです。「なぜ?なぜ?」とは、その名の通り「なぜ?」繰り返して真因を見つけることです。発生した問題に対し、初めに思いつく原因は真因でないことが多いです。
社会人になったばかりの頃、日々忙しい業務に追われる中、予想外の問題が起き、付け焼刃的な対応をしたことがありました。その結果、あとで問題が大きくなって再発し、結局前より規模の大きな対策を打つことになり、最初に問題が発生した時点できっちり対策をしていればと思った経験がありました。その時になぜを繰り返し、真因を追求して対策することの重要さ思い知りました。
問題や課題は、商品の開発だけではなく、どのような仕事においでも必ず起きます。問題解決の手法である上記のような考え方は、公務員となっても活かせる経験だと考えております。この経験を活かして、今度は公務員として住民の方たちの生活向上に貢献できればと考えております。
解説
グッドポイント診断による当時の私の強みには「慎重性」と「継続力」がありました。(強みは年齢の経過、成長過程により変わります。)
それを、「なぜ?なぜ?」という特徴的なキーワードを作り、その単語に私の強みと特徴を込めました。そして、実際のエピソードを織り込むことにより、その強みに信憑性をもたせました。
公務員面接の自己PRは事前の準備で決まる
面接試験については、筆記試験とは違い事前に準備できることが少ないと思っている人が多いです。民間企業の面接は確かにそういう面もありますが、公務員の面接試験に限って言えば、違うと断言できます。実際に私は、一度も想定外の質問はされませんでした。
今回説明してきたように、自己PRを含め、公務員の面接試験は事前に準備ができます。事前にしっかり準備ができていると自分に自信が持てるようになります。そして、自信が持てると面接本番で頭が真っ白になるリスクが格段に低くなります。
結果、相手の目を見て話すことができるし、自然と声も大きくなるので、ノンバーバルな部分にも良い影響が出ます。
公務員筆記試験を受験しようと必死に勉強してきたあなたなら、今回ご紹介した程度の準備なんて簡単にできるでしょう。多くの受験者が、しっかりと正しい準備をせずに本番にのぞむところを、事前に少し時間をかけで準備するだけで飛躍的に合格率上がります。
最後におせっかいを1つ。もし興味を持ったなら、「今」グッドポイント診断をやってみませんか。
「あとでやろう」
と思ってこの記事を読み終われば、二度とグッドポイント診断のことを思い出すことはないでしょう。なぜわかるかっていうと、めんどくさがりの私がそうだからです。(笑)
「今」やっても「後」でやっても診断にかかる時間は同じです。この記事を読んで少しでも気持ちが高まってくれたのであれば、その気持ちのままやってみることをおすすめします。
今回私がご紹介した方法を実践して、来年から公務員の1人として私と一緒に働きましょう!!
2.参考書編→公務員試験に独学で2回合格した時のおすすめ参考書を全部まとめた
3.ES編 →これだけ読めば安心!現役公務員が教える落ちないエントリーシートの書き方
4.小論文編→公務員論文試験突破法!論文に独自性はいらない、目指すは合格者平均レベルだ
5.面接編 →現役公務員だからわかる面接対策!絶対落ちない目からウロコの2つの攻略法